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第8回 蜂蜜エッセイ応募作品

欲深き人類と蜜蜂たち

ショーファー

 

 蜂と言うとここ最近では危害を及ぼす危険なスズメバチが異常発生するなど害虫としてニュースで取り上げられることが多くなりました。確かにアップでの画像を見ると黄色と黒の縞模様に凶暴な顎と厳めしい羽音は恐怖を倍増させてしまいます。
 そんな蜂の仲間でも人間の生活へ大きく貢献している蜂は蜜蜂だと言えます。ここ最近では蜜蜂そのものが激減しているとのニュースが10年ほど前から騒がれている事は良く知られていると思います。またその原因として気候変動と作物への外注予防に用いられる農薬が蜜蜂の神経を破壊するなどが報じられていました。
 蜜蜂は作物の受粉を手助けし多くの作物の収穫に貢献している事は良く知られておりますが人類は外注を駆除して作物の収穫を増やそうと農薬に改良を加えて来たのでしょうがそれは蜜蜂には大きな影響を与え本来の目的であった農作物収穫量拡大に本当に有益であったのかは疑問が残ります。
 人類は目先の利益、利便性から様々な環境への影響を自ら与え自ら苦しめているように思えます。
 小さな蜜蜂たちは勿論人類に貢献しようとして活動をしている訳ではありません。一つの巣と言う集団の為、一匹の女王蜂の為に生涯を捧げ懸命に蜜を持ち帰り幼い卵を幼虫、さなぎ、成虫へと成長させる為に命を削って休むことなく飛び続けています。我々人類はその一部をお裾分けして頂いていると言う気持ちを忘れてはいけないと思います。
 生きる者の中で世の中を支配している人類 もっと便利に もっと豊かにと言う向上心はある意味本当なのだと思いますがその結果自らを滅ぼす道を確実に歩んでいる様にも感じる事があります。
 今回蜜蜂と言うテーマを見て改めて蜜蜂の事を考え直す機会になりました。そしてこのまま進めば自らの欲望を満たすどころか自らの滅亡を加速させているという事がどれ程愚かなことであるかを改めて考えさせられました。
 愚かな人間と懸命に生きる蜜蜂が長く共存出来るように我々は自らの生き方、考え方を改め蜜蜂と少しでも長く共存できる環境を取り戻さないといけない。

 

(完)

 

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